アウト・アインツ―第1四半期中にIPO―

中古車販売ポータルの独新興企業アウト・アインツ・グループは13日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。中古車をネットで販売する傾向が今後一段と強まると予想されることから、市場資金を調達して事業を強化する。同社にはソフトバンク系の巨大投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」が2018年に4億6,000万ユーロを出資している。

フランクフルト証券取引所のプライム・スタンダードで第1四半期(1~3月)中に株式市場デビューを果たす見通し。IPOの規模は約10億ユーロ。そのうち7億5,000万ユーロを事業の拡大、残りを転換社債の返済に充てる。同社の時価は推定で最大50億ユーロ。

IPOに合わせて既存の株主は保有株を売り出す。このため、SVFはアウト・アインツ株を売却するとみられている。

アウト・アインツは2012年の設立で、中古車を買い取ってディーラーに販売する事業モデルを採用している。世界30カ国以上で事業を展開。2016年には61万5,000台強を販売し、約35億ユーロを売り上げた。

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