保険大手の独アリアンツは14日、2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を実現するという目標達成に向けた中間目標を発表した。顧客資金の運用先で排出される二酸化炭素(CO2)の量が25年までに19年比で25%削減されるようにする。オリファー・ベーテ社長は「持続可能な経済と社会を作ることは今後10年間の最も重要な課題になる」と明言し、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資を通して温暖化防止に貢献する考えを表明した。
具体的には、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度未満に抑えるとしたパリ協定の目標に照らして株式、社債、不動産への全投資を決定する。投資対象の企業とは協議を行い、環境に優しい技術への投資拡大と、炭素集約型事業モデルの見直しを求めていく。