独バイオ業界の資金調達が過去最高に

独バイオテクノロジー業界の資金調達総額が昨年は30億ユーロを超え、2018年に記録した過去最高(13億ユーロ)の2倍以上に達したことが、業界団体ビオ・ドイチュラントの発表で分かった。新型コロナウイルス用ワクチンの開発に取り組んだビオンテックとキュアバックの2社が合わせて約15億ユーロと全体の半分を占めた。同団体のヴィオラ・ブロンセマ専務理事は両社が脚光を浴びたことを念頭に、「(バイオ)業界はメディアと政治から評価されたと感じている」と述べた。

資金調達を種類別でみると、最も多かったのは増資で約17億ユーロに上った。ベンチャーキャピタルは9億4,200万ユーロ、新規株式公開(IPO)は4億2,900万ユーロだった。

IPOを実施したのはキュアバックとがん治療薬開発のイマティクス。キュアバックは8月に米ナスダックでIPOを行い、市場資金2億1,300万ドルを調達した。

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