20年粗鋼生産10%減少、11年来の低水準に

独鉄鋼業界団体シュタールが22日発表した2020年の国内粗鋼生産高は前年比10.0%減の3,565万8,000トンとなり、2009年以来11年ぶりの低水準を記録した。減少は3年連続。コロナ禍の直撃を受けた格好だ。

高炉鋼が13.0%減の2,412万7,000トンと特に大きく落ち込んだ。電炉鋼は3.1%減の1,153万1,000トンと減少幅が小さい。銑鉄は12.0%減の2,245万9,000トン、熱間圧延鋼材は9.8%減の3,094万6,000トンだった。

12月の粗鋼生産高は前年同月比10.7%増の313万7,000トンとなり、3カ月連続で増加した。高炉鋼が10.3%増の238万7,000トン、電炉鋼が12.0%増の75万トンとともに大きく拡大。銑鉄は9.8%増の222万8,000トン、熱間圧延鋼材は15.7%増の262万6,000トンだった。