1月失業者が実質減に、操短手当受給者は7カ月ぶり増加

ドイツ連邦雇用庁(BA)が1月29日発表した1月の失業者数は290万1,000人となり、前月を19万3,000人上回った。冬季で屋外労働需要が減ったことや景気低迷が反映された格好。ただ、季節要因を除いた実質ベースでは4万1,000人減少しており、BAのデートレフ・シェーレ長官は、労働市場は全体的にみると力強いとの見方を示した。

名目失業率は6.3%となり、前月を0.4ポイント上回った。失業者数は前年同月比では47万5,000人増加し、失業率は1.0ポイント上昇している。

国際労働機関(ILO)基準の昨年12月の失業率は前月と同じ4.4%だった。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は1月1~25日に計74万5,000人となり、3カ月連続で高水準に達した。ロックダウンの再導入が響いた格好だ。

国の操短手当の受給者は11月時点で226万人(暫定値)となり、7カ月ぶりに上昇へと転じた。ピーク時の4月(599万5,000人)に比べると、大幅に少ない。製造業が好調なことが大きい。

1月の求人件数は56万6,000件で、前年同月を10万2,000件下回ったものの、季節要因を加味した前月比では1,000件増加した。求人指数BA-Xは前月を1ポイント下回る98。前年同月比では19ポイント低下した。

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