ドイツ連邦統計局が2日発表した国内主要24空港の旅客数は前年比74.5%減の約5,780万人となり、東西ドイツ統一後の最低を記録した。コロナ禍で人の移動が激減。減少幅は国内線で75%、欧州域内線で74%、欧州域外線で77%に上った。
すべての月で前年同月を下回った。減少幅は新型コロナウイルスの流行が欧州で本格化した3月に62.2%となり、2月の2.2%から大幅に拡大。4月は98.6%、5月は98.0%、6月は93.9%と90%を超えた。7月は規制緩和の効果で80.1%に縮小し、8月は75.3%まで下がったものの、その後は再び上昇し、ロックダウンが再導入された11月は90.1%、12月も87.7%に達した。
一方、20年の航空貨物の取扱量は前年比4.1%減の450万トンと減少幅が比較的小さかった。旅客機の運航激減で貨物輸送能力が減少しているにもかかわらず、9~12月は4カ月連続で前年同月を上回った。12月は増加幅が13.0%と大きい。