ロボットカーの公道走行を可能に、政府が法案了承

ドイツ政府は完全自動運転車(ロボットカー)の公道走行を特定の分野で認める法案を10日の閣議で了承した。自動運転の革新的な技術、機能、サービスが速やかに確立されるようにする狙い。法案が施行されると、ドライバー不要のロボットカーの実用が世界で初めて法的に認められることになる。早期の実用化を通して国際規則の制定で主導権を握ることも視野に入れている。遅くとも来年までに法案を施行する考えだ。

同国では特定の状況下で自動運転システムがドライバーに代わって運転を引き受けることが2017年6月から認められている。今回の法案はあらゆる状況下でシステムが運転を全面的に引き受けるロボットカーを業務や日常生活で利用するための前提を創出するもの。具体的にどのような分野で利用できるようにするかは州の監督官庁が定める。政府はシャトル交通、短距離区間の乗客輸送、物流センター間の荷物輸送、交通が混雑していない時間帯における地方でのオンデマンド輸送サービス、自動バレーパーキング(AVP)などを想定している。車両の制御は車外からの操作でなく、内蔵するソフトウエアで行わなければならない。

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