自動車大手の独フォルクスワーゲンが12日発表した1月のグループ新車販売台数は82万4,800台となり、前年同月を1.4%下回った。新型コロナウイルスの感染再拡大と感染防止策の影響で足元の欧州が振るわなかった。アジアは好調で、中国は同社販売の半分以上を占めるに至った。
西欧の販売台数は20万台で、前年同月を28.0%割り込んだ。中東欧も5.7%減の5万400台と振るわない。このほか北米が9.5%減の6万1,100台、南米が5.1%減の4万3,900台へと落ち込んだ。
コロナ禍からの回復が進む中国は22.1%増の41万9,200台と大幅に伸びた。同社販売に占める割合は51.0%で、前年同月の41.0%から10ポイントも拡大している。中国を除くアジア太平洋は4.0%増の2万2,000台、中東・アフリカは3.2%増の2万8,200台だった。
ブランド別では乗用車のポルシェが22.8%増の2万4,400台、アウディが5.7%増の15万5,700台、VWブランド乗用車が0.1%増の48万5,800台へと拡大。シュコダは12.4%減の7万6,400台、セアトは24.8%減の3万7,100台へと縮小した。商用車はMANが32.4%増の1万900台、スカニアが5.9%増の5,800台、VWブランド商用車が17.2%減の2万6,600台だった。