ドイツ連邦統計局が18日発表した製造業の12月末時点の受注残高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を0.3%上回った。増加は5カ月連続。国内受注の残高が0.1%増、国外が同0.3%増と、ともに拡大した。12月の受注残高は新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の2月より3.6%多い。2月を上回るのは4カ月連続で、受注に関してはコロナ禍の落ち込みから完全に回復した格好だ。
12月の受注残高を部門別でみると、中間財が前月比で2.6%、消費財が同3.3%増加した。投資財は0.4%減少した。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は6.6カ月で、前月の6.5カ月をやや上回った。内訳は投資財が9.3カ月(前月9.2カ月)、中間財が3.4カ月(3.2カ月)、消費財が2.6カ月(2.6カ月)となっている。