中国が5年連続でドイツ最大の貿易相手国となったことが、独連邦統計局が22日発表したデータで分かった。それによると、ドイツの対中貿易高は昨年、2,121億ユーロとなり、コロナ禍にもかかわらず前年を3.0%上回った。貿易相手国2位はオランダ(8.7%減の1,728億ユーロ)、3位は米国(9.7%減の1,716億ユーロ)だった。
中国は輸入面で存在感を高め続けており、ランキングは1980年の35位から90年に14位へと上昇。2015年以降はトップを保っており、昨年は5.6%増の1,163億ユーロへと拡大した。2位オランダは9.6%減の885億ユーロ、3位米国も5.0%減の678億ユーロへと後退している。
輸出高は対米が最も大きく、1,038億ユーロ(12.5%減)だった。米国が最大の仕向け先国となるのは6年連続。2位は中国で0.1%減の959億ユーロ、3位はフランスで14.6%減の911億ユーロとなっている。
ドイツの貿易黒字が最も大きかった取引相手国は米国で、361億ユーロに達した。これにフランスが344億ユーロ、英国が322億ユーロで続く。貿易赤字が最大となった相手国は中国で、額は204億ユーロだった。
輸入額が最も多い製品分野は電算機器/電子・光学製品で1,141億ユーロ(3.8%減)に上った。これに自動車・自動車部品が1,098億ユーロ(14.5%減)、化学品が792億ユーロ(8.7%減)で続いた。
輸出額1位は自動車・自動車部品で1,867億ユーロ(16.9%減)だった。2位は機械で1,741億ユーロ(11.4%減)、3位は化学品で1,111億ユーロ(6.3%減)。
貿易黒字が最も大きい製品は機械で961億ユーロに上った。2位は自動車・自動車部品(769憶ユーロ)、3位は化学品(319億ユーロ)と続く。貿易赤字は石油・天然ガスの365億ユーロが最大で、2位は農産物(208億ユーロ)だった。