キューネ・アンド・ナーゲル―中国企業エイペックスを買収―

スイス物流大手のキューネ・アンド・ナーゲルは22日、中国同業エイペックス・インタ-ナショナルを韓国の投資会社MBKパートナーズから買収することで合意したと発表した。経済が急成長するアジア太平洋で事業を強化する狙い。独禁当局の承認を経て買収手続きが7-9月期に完了すると見込んでいる。

買収金額は明らかにしていない。『フランクフルター・アルゲマイネ』が金融業界の情報として報じたところによると、エイペックスを15億ドルと評価したうえで、同社株85%強を取得する。キューネ・アンド・ナーゲルは同社史上最大の買収であることを明らかにした。

エイペックスは2001年の設立で、アジアと太平洋横断物流を手がける。特に航空貨物に強い。従業員数は約1,600人。昨年の売上高は21億スイスフラン強に上った。

キューネ・アンド・ナーゲルは同社の買収により、これまで弱体だった太平洋横断物流を強化できる。