自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は18日、小包配達のスピードアップに向けたプロジェクトを独物流大手ヘルメスと共同で実施すると発表した。ネット通販市場の拡大を背景に小包需要が増え続け、配達の効率化が大きな課題となっていることから、その改善を模索する。
ミュンヘンのスタートアップ企業ヴィスコピック(Viscopic)が開発したソリューションを使い、ドイツ南部で3月末までプロジェクトを実施する。同ソリューションではまず、配達ルートを人工知能(AI)に学習させたうえで、数百個の荷物を配達順に整理。荷物は小分けにして袋に詰めて配達車両に搭載する。
配達人はどの荷物がどの袋に入っているかをアプリで確認。配達先に車が近づくと荷物がどの袋に入っているかが車載インフォテインメントと携帯情報端末に表示される。このため荷物を探す時間と配達時間が大幅に短縮される。車両はVW製のバン「クラフター」「トランスポルター」を投入する。