ドイツ連邦統計局が1日発表した2月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.3%増となり、上げ幅は前月の1.0%から拡大した。インフレ率がプラスの領域に入るのは2カ月連続。二酸化炭素(CO2)の排出を有償化する国内ルールが1月1日付で施行されたことが背景にある。
エネルギー価格は0.3%上昇し、これまでの下落に歯止めがかかった。食料品は上げ幅が前月の2.2%から1.4%へと縮小したものの、物品全体では上昇率が0.6%から1.0%へと拡大した。エネルギーの押し下げ効果が弱まったことが大きい。消費者物価に占める比重が53%に上るサービスは上げ幅が前月と同じ1.4%だった。
消費者物価指数は前月比では0.7%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.6%、前月比が0.6%だった。