コベストロ―20年は減益も第4四半期は大幅増益に―

化学大手の独コベストロが新型コロナ危機の痛手から急速に立ち直っている。需要が回復しているうえ、コスト削減も奏功したためで、2020年10-12月期(第4四半期)の純利益は前年同期の3,700万ユーロから8倍強の3億1,200万ユーロへと拡大した。売上高は5.0%増の30億700万ユーロだった。

20年12月期の純利益は4億5,900万ユーロで、前期を16.8%下回った。コロナ禍の影響で4-6月期に赤字へと転落したことが響いた。営業利益(EBITDA)も8.2%減って14億7,200万ユーロとなった。

売上高は13.7%減の107億600万ユーロと減少幅が大きかった。販売量が5.1%減少したほか、販売価格が5.7%低下したことが響いた。為替差損とポートフォリオの減少も減収要因となった。

21年12月期は販売量で10~15%の増加、EBITDAで17億~22億ユーロを見込む。

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