天然ガス、電力、水素向け輸送インフラの設置事業を手がける独フリードリヒ・フォーヴェルクは8日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。再生可能エネルギーと水素の利用が欧州で拡大することを踏まえ資金を調達。事業の成長を加速させる考えだ。
フランクフルト証券取引所で今月中にIPOを実施する。新株9,000万ユーロを発行。このほか既存の株主が保有株を売り出すことから、IPO後の浮動株比率は約45%となる。メディア報道によると、同社を8億ユーロ強と評価してIPOを実施する。
フリードリヒ・フォーヴェルクの2020年の売上高は2億9,100万ユーロで、営業利益(EBITDA)5,900万ユーロを計上した。今後3~5年で売上高が5億ユーロ以上に拡大すると見込む。再生エネの増加で送電網、水素経済の進展で水素輸送パイプラインの需要がそれぞれ大きく拡大すると予想している。