独航空大手ルフトハンザとドイツ鉄道(DB)は8日、フランクフルト国際空港と主要都市を結ぶ乗客フィーダー(支線)輸送で協業を拡大すると発表した。国内の短距離フライト便は採算を取りにくくなっているうえ、温暖化防止上も批判の的となっていることから、ルフトハンザは国際線利用者を同空港に輸送する手段として国内線の代わりに高速鉄道を積極的に活用していく考えだ。
両社はすでに国内17都市からフランクフルト空港に向かうフィーダー列車を1日に計134便、運行している。今後はさらに7月にハンブルクとミュンヘン駅からの運行を開始。12月にはベルリン、ブレーメン、ミュンスター駅も加え、計22都市に増やす。
12月からはまた、高速スプリンター便の運航をスタートする。ミュンヘン駅~フランクフルト空港間と、ニュルンベルク駅~同空港間で毎日それぞれ直行便を2回運行。所要時間はそれぞれ30分短縮され、3時間、2時間となる。高速スプリンター便はミュンヘン~ケルン間でも提供する。
フィーダー列車を利用するとフライトへの乗り継ぎが保証される。車両は一等車で、座席は予約される。マイレージのポイントも付く。
フランクフルトに次ぐルフトハンザのハブ空港であるミュンヘンにはフィーサー輸送サービスがない。ミュンヘン空港にはDBの高速鉄道ICEが停車しないためだ。