フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディは新たなエンジンを開発しない意向だ。マルクス・デュースマン社長が16日発行『フランクフルター・アルゲマイネ』紙のインタビューで明らかにした。
内燃機関車は現在、アウディが販売する車両の90%を占める。だが、今後は電動車を大幅に増やしてく計画。電動車と内燃機関車を並行して開発するにはコストがかさむことから、同社はエンジンの新規開発を行わない。今後の排ガス規制には既存エンジンの改良を通して対応していく。欧州連合(EU)が2025年以降の導入に向けて準備を進めている次期排ガス規制「ユーロ7」については技術的に大きな課題になるとの見方を示した。
欧州以外では充電インフラの整備が遅れている地域が多いことから、内燃機関車のニーズは当面、なくならないとしている。