独製薬会社IDTビオロギカは15日、武田薬品工業から請け負っているデング熱ワクチン生産の施設を米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルス用ワクチンの製造に転用すると発表した。武田薬品が新型コロナワクチンを世界中に供給することを優先し、施設の明け渡しを受け入れた。
武田薬品は開発中のデング熱ワクチンの開発・製造をIDTに受託していた。IDT は同ワクチン製造用に確保していた施設で、J&Jの新型コロナワクチンの充填・瓶詰めを請け負う。期間は3カ月。同期間終了後には武田薬品のワクチンの生産を再開する。
J&Jは傘下のヤンセンファーマが1回の接種で済むタイプの新型コロナワクチンを開発した。同ワクチンはこれまでに米国、EUなどが承認している。