ポルシェ―クロアチアのリマックと合弁協議―

独フォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツ車子会社ポルシェがVW傘下ブランドのブガッティをクロアチアの電気自動車(EV)メーカー、リマックと合弁事業化する方向で協議している。VWのヘルベルト・ディース社長が16日、明らかにした。ポルシェは今月初頭、7,000万ユーロを投じてリマックへの出資比率を従来の15.5%から24%に引き上げたばかり。

ディース氏によると、まずポルシェにブガッティの経営を移管し、その後に少数出資の形でリマックが資本参加する。ディース氏は「(ブガッティにとって)高性能バッテリーや炭素繊維の車体などで多くのシナジー効果が得られるだろう」と述べ、合弁化によりボリュームゾーンを狙えるようになるとの見方を示した。

リマックは2009年の創業。電動スーパーカーのほか、高電圧バッテリー、駆動システム、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)などを手がける。ポルシェは2018年に同社の株式10%を取得。19年に5.5%を追加取得した。同社の主要株主には創業者のマテ・リマック社長、ポルシェのほか、中国バッテリー大手の駱駝集団、韓国の現代自動車と起亜自動車が含まれる。

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