ティッセンクルップ―中国で電動車向けダンパー生産―

独複合企業ティッセンクルップは18日、子会社ティッセンクルップ・ビルシュタインが中国でダンパーを製造すると発表した。同国の複数の電動車メーカーから受注を獲得したことから現地生産に踏み切る。

上海と南京の中間に位置する常州市の自動車部品工場内に新生産ラインを設置し、2022年から量産を開始する。投資額は約800万ユーロ。最大160人を新規雇用する。

新生産ラインでは、自動調整機能付きのダンパーシステムを生産する。同システムではセンサーが走行中の振動と車両の状況・状態を監視し、制御装置で全データを分析。ダンパーの働きを最適化する。

ティッセンクルップの自動車部品部門は中国に計11の生産拠点を持つ。上州工場では14年から駆動装置部品を製造している。20年9月通期の同国売上高は約11億ユーロに上った。中国では平均車齢が上昇していることから、今後は交換部品事業を強化する意向だ。

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