ドイツ連邦統計局が16日発表した国内港の2020年の海運貨物取扱量は2億7,570万トンとなり、前年を6.4%下回った。コロナ禍の直撃を受けた格好。国外からの貨物が9.2%減の1億5,810万トンと特に大きく落ち込んだ。国外向けは1.4%減の1億1,120万トンだった。国内貨物は650万トンで、減少幅は14.5%に上った。
取扱量の減少率は特に第2四半期が大きかった。5月と6月は前年同月比でそれぞれ16.8%、15.8%落ち込んでいる。8月以降は減少幅が大幅に縮小していき、11月には3.7%増と拡大に転じた。第4四半期は前年同期を2.8%上回った。
主要港の20年の取扱量をみると、最大のハンブルクは1億920万トンで、前年を6.8%割り込んだ。ブレーマーハーフェンは2.1%減の4,660万トン、ヴィルヘルムスハーフェンは1.2%減の2,280万トン。ロストックは0.7%増の2,010万トンとわずかながら拡大した。
20年のコンテナ取扱量は1,400万TEU(20フィートコンテナ換算)で、6.9%縮小した。