物価が3カ月連続で上昇、エネルギーは上げ幅4.8%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した3月の消費者物価指数(確定値)は前年同月を1.7%上回った。物価の上昇は3カ月連続。石油価格の上昇とカーボンプライシングの導入、新型コロナ危機対策の一環で引き下げられた付加価値税率が元の水準に引き上げられたことを受け、インフレ率は年初から上昇が続いている。

エネルギー価格は4.8%上昇した。上げ幅は石油製品で大きく、灯油は19.4%、自動車燃料は12.7%に達した。電力は0.1%、天然ガスは2.2%にとどまった。エネルギーを除いたインフレ率は1.4%だった。

食料品は1.6%上昇した。上げ幅は果物が2.5%、食肉・肉製品が1.5%、野菜が0.3%だった。

サービス料金は平均1.6%高くなった。自動車整備・修理が3.6%上昇。電気通信は1.0%下落した。

前月比のインフレ率は0.5%に上った。エネルギーは2.1%上昇。灯油と自動車燃料は上げ幅がそれぞれ6.1%、4.8%に達した。