フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンは21日、2021年12月期の利益率見通しを上方修正した。1-3月期の業績が好調だったためで、売上高営業利益率(調整済みベース)を従来予測の「5.0~6.0%」から「5.0~7.0%」へと引き上げた。
1-3月期の売上高(暫定値)は約65億ユーロとなり、前年同期を15%上回った。販売台数が31%増の6万300台へと拡大。トラックは36%増の5万7,200台と大きく伸びた。バスは23%減の3,100台へと落ち込んだ。
営業利益(調整済み)は前年同期の1億6,100万ユーロから3倍強の5億1,000万ユーロ(暫定値)へと拡大。売上高営業利益率は2.8%から7.9%へと大幅に高まった。
非調整ベースの営業利益は1億5,000万ユーロで、前年同期の1億6,000万ユーロから減少した。独子会社MANの組織再編で3億6,200万ユーロを計上したことが響いた。