ワクチン接種者は今週末にも制限措置が緩和

新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人と感染から回復した人は、行動制限措置が今週末にも緩和される見通しだ。ドイツ政府は4日の閣議で当該政令案を承認した。連邦議会と連邦参議院で7日までに可決されるのは確実と目されている。

ワクチン接種を完了した人と感染から回復した人は新型コロナに感染するリスクが低いことから、他人を感染させる恐れも小さい。クリスティーネ・ランプレヒト法相はこれを踏まえ、法治国家では生命と健康を守るなどの正当な理由がなければ自由を制限できないと指摘。ワクチン接種などで感染リスクが大幅に低下した人に制限措置を適用し続けることはできないとの見解を示した。

同政令案が施行されると、ワクチン接種完了者などは陰性証明の提示なしに買い物をしたり理容・美容院を利用できるようになる。また、家族以外との接触制限や外出制限が適用されなくなる。

外国から帰国した際も自主隔離をする必要がなくなる。ただし、「変異株流行地域」から帰国する場合はこれまでに引き続き隔離を義務付けられる。

公共交通機関や小売店でのマスク着用義務は今後も適用される。また、社会的距離ルールも順守しなければならない。

ワクチン接種完了者などを対象に規制を緩和する措置はすでに複数の州で実施されている。

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