ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月29日に発表した4月の失業者数は前月比5万6,000人減の277万1,000人と大幅に縮小した。減少は2カ月連続。ロックダウン(都市封鎖)の影響はあるものの、春の到来を受けて建設業などで雇用が増えたことが大きい。失業率は0.2ポイント減の6.0%となった。季節要因を加味したベースでは失業者数が9,000人増加した。
失業者数は前年同月比では12万7,000人増加した。失業率は0.2ポイント上昇している。
国際労働機関(ILO)基準の3月の失業率は4.6%で、3カ月連続で同水準にとどまった。
新規に操短の届け出対象となった被用者の数は4月1~25日に計11万6,000人となり、3カ月連続で減少した。直近のピークである1月は97万5,000人、過去最高の昨年4月は802万4,000人に達していた。
国の操短手当を実際に受給した人は2月時点で327万人(暫定値)となり、前月の319万人からやや増加した。増加は4カ月連続。ピーク時の4月(600万人)に比べると、大幅に少ない。製造業が好調なことが大きい。
4月の求人件数は62万9,000件で、前年同月を2,000件上回った。季節要因を加味した前月比でも1万4,000件増えている。求人指数BA-Xは前月比2ポイント増の104となり、基準値の100をやや上回った。コロナ禍発生直後の前年同月に比べると10ポイント高い。