化学大手の独BASFは4日、ベルギーの非鉄金属大手ユミコアと電池正極材の分野でクロスライセンス契約を締結したと発表した。リチウムイオン電池正極材の開発を加速するとともに、電池メーカーなど顧客の知財権侵害訴訟リスクを低減する狙い。
正極材材料(CAM)と前駆体(PCAM)の分野でそれぞれが持つ特許を相互に利用できるようにした。対象となるのは欧州、米国、日本、中国、韓国で出願した計100件以上の特許ファミリー。今回の合意は非独占的なクロスライセンスであるため、BASFとユミコアはそれぞれが持つ特許を第三者に供与できる。