コンチネンタル―持続可能なゴム栽培・調達を拡大―

タイヤ大手の独コンチネンタルは4月30日、独経済協力・開発省(BMZ)と共同で実施している持続可能な天然ゴムの栽培・調達プロジェクトを大幅に拡大すると発表した。同社は100%持続可能なサプライチェーンを2050年までに実現する目標を掲げており、同プログラムで得られるノウハウを活用する考えだ。

コンチネンタルとBMZはインドネシアの西カリマンタン州で同プロジェクトを展開している。持続可能な農法を守りながら高品質な天然ゴムを栽培するための研修を参加する小規模農家に提供。これらの農家から調達した天然ゴムを自社製品に投入している。参加農家は高品質な天然ゴムを生産することで収入を拡大できる。

これまでは農業従事者450人がプロジェクトに参加していた。これを24年までに約4,000人へと拡大する。

同プロジェクトでは持続可能なサプライチェーンの実現に向け天然ゴムのデジタル追跡を18年から実施している。GPSを利用して作製した栽培地の地図や天然ゴムの販売量、価格をシステムに記録。サプライチェーンの透明化を図っている。

コンチネンタルとBMZは、自然環境の保全や人権に配慮した天然ゴム生産に向けてタイヤメーカーなどが19年に設立した「持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム(GPSNR)」に加盟している。

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