コンチネンタル―1-3月期大幅増益に―

自動車部品大手の独コンチネンタルが6日発表した2021年1-3月期決算の営業利益(EBIT、調整済み)は前年同期比92.5%増の8億3,380万ユーロと大幅に拡大した。中国を中心に自動車市場がコロナ禍から急速に回復したことが大きい。事業の買収・売却を除いた実質売上高は4.3%増の102億5,880万ユーロで、売上高営業利益率は4.4%から8.1%へと上昇した。純利益は53.1%増の4億4,760万ユーロだった。

EBIT(同)は3部門すべてで大幅に増加した。各部門の実績はオートモティブ(シャーシ&セーフティとインテリア)が139.2%増の1億8,250万ユーロ、ラバーズ(タイヤ、ホース)が61.3%増の6億1,480万ユーロ)、分離・新規株式公開(IPO)を予定するパワートレインが543.7%増の7,660万ユーロ。

21年12月期はパワートレイン部門を除いたベースの売上高で325億~345億ユーロ、売上高営業利益率(調整済み)で6~7%を見込む。ニコライ・ゼッツァー社長は自動車業界の半導体不足がリスク要因だと指摘。今後数カ月は厳しい状況が続くとの見方を示した。

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