フラポート―航空旅客需要底打ち、夏季には大幅増―

フランクフルト国際空港運営会社フラポートは11日の決算発表で、コロナ禍で激減した航空旅客需要は底を打ったとの見方を示した。シュテファン・シュルテ社長はワクチン接種の進展、PCR検査や簡易検査の拡充、旅行の潜在的な需要の根強さを指摘。今夏には空港利用者数が大幅に増加すると明言した。回復は欧州線から始まり、長距離線に拡大していくと予想している。

2021年1-3月期(第1四半期)の同空港利用者数は250万人弱となり、前年同期を77.6%下回った。世界経済の回復を受けて貨物取扱量は21.6%増の56万5,497トンへと拡大。コロナ禍前の19年3月に比べても7.3%増えた。コスト削減と特殊要因で営業損益は黒字となったものの、純損益は7,750万ユーロの赤字を計上。赤字幅は前年同期(3,570万ユーロ)の2倍以上に膨らんだ。

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