英国を「変異株地域」に指定、入国後は例外なしで14日間の隔離

ドイツ政府は22日、英国を新型コロナウイルスの「変異株地域」に指定すると発表した。従来のウイルスに比べ感染力の高いインド株「B.1.627.2」が流行しているためで、ドイツ国籍保有者とドイツ在住の外国人以外を航空会社などの運輸事業者が同国からドイツに輸送することを23日午前0時付で禁止した。入国者には例外なく自主隔離を義務付けている。

英国の全領域を変異株地域に指定した。対象には北アイルランド、マン島、英国海峡のチャンネル諸島、海外領土が含まれる。

変異株地域からの入国者はワクチン接種の完了者ないし感染から回復した人であっても、14日間の自主隔離を義務付けられる。入国後に陰性証明を取得しても隔離期間は短縮されない。

ドイツ政府は現在、英国とボツワナ、ブラジル、エスワティニ、インド、レソト、マラウイ、モザンビーク、ネパール、ザンビア、ジンバブエ、南アフリカの12カ国を変異株地域に指定している。

一方、フランスとクロアチア、スロベニアについては「高感染数地域」から「危険地域」へと指定を緩和した。ドイツは原則的に、人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数が50人超の地域を新型コロナの危険地域、同200人超の地域を高感染数地域と規定している。

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