失業者3カ月連続で減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が1日に発表した5月の失業者数は前月比8万4,000人減の268万7,000人と大幅に縮小した。減少は3カ月連続。デートレフ・シェーレ長官は「労働市場に全面的な改善の兆しが初めて出てきた」と述べ、新型コロナ危機の影響が弱まってきたとの見方を示した。

失業率は0.1ポイント減の5.9%となった。季節要因を加味したベースでは失業者数は1万5,000人減少している。

失業者数は前年同月比でも12万6,000人減り、失業率は0.2ポイント低下した。比較対象の昨年5月はコロナ禍で失業者数が45万人以上増えており、その反動が出た格好だ。

国際労働機関(ILO)基準の4月の失業率は4.6%で、4カ月連続で同水準にとどまった。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は5月1~26日に計9万6,000人となり、4カ月連続で減少した。直近のピークである1月は97万5,000人、過去最高の昨年4月は802万4,000人に達していた。

国の操短手当を実際に受給した人は3月時点で261万人(暫定値)となり、前月の327万人から減少した。減少は5カ月ぶり。ピーク時の昨年4月(600万人)に比べると、半分以下まで減った。

5月の求人件数は65万4,000件で、前年同月を7万件上回った。季節要因を加味した前月比でも1万9,000件増えている。求人指数BA-Xは前月比4ポイント増の108へと上昇した。前年同月に比べると17ポイント高い。

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