ダイムラーがノキアと和解、特許料支払いへ

自動車大手の独ダイムラーは1日、通信機器大手のノキアと特許ライセンス契約を締結したと発表した。同社の車両に搭載する移動通信技術に絡みノキアにライセンス料を支払う。ダイムラーはこれまで、ノキアにライセンス料を支払う義務はないとして裁判で争ってきたが、訴訟の長期化に伴う経済的なデメリットを見据え、法廷外の和解に踏み切った。フォルクスワーゲン(VW)やBMW、ボルボなど他の自動車メーカーはすでにノキアにライセンス料を支払っており、ダイムラーも追従した格好だ。取引の具体的な内容は公表しないことで合意した。

車載通信機器の特許をめぐっては、通信技術の特許を持つ企業と自動車メーカーが争うケースが増えている。自動車メーカーは車載通信技術の特許料を、車両向けに通信ユニットを納入するサプライヤーが支払うべきだと主張。これに対し通信技術の特許を持つ企業は自動車メーカーが支払うことを要求している。

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