コベストロ―自社残材のリサイクル技術を三菱ケミカル系企業が開発―

化学大手の独コベストロは2日、同社の熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)「Maezio」の生産で発生する残材のリサイクル技術を、三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(MCAM)の独法人が開発したと発表した。これまで利用できなかった残材からカーボン繊維強化ポリカーボネートの新しいコンパウンドを製造できるようになった。今後は同リサイクルを産業規模にスケールアップすることを目指す。

同技術を開発したのはMCAMが昨年8月に買収した炭素繊維リサイクル技術会社カーボNXT(cNXT)。カーボNXTは現在、MCAMのブランドとなっている。同社のティム・ラーデマッカー部長(炭素繊維リサイクル事業担当)は「わが社は熱可塑性炭素繊維強化樹脂のリサイクルで長年の経験と、そうした廃材の処理に必要な設備技術を持っている」と述べた。

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