人口が9年ぶりに減少、コロナ禍の影響で

ドイツ連邦統計局が21日に発表した2020年12月末時点の国内人口は8,315万5,000人となり、前年同日を1万2,000人、下回った。減少は11年以来で9年ぶり。コロナ禍の影響で移民の純流入が29万4,000人から20万9,000人へと減ったほか、死亡数が出生数を上回る自然減が16万1,000人から21万2,000人へと増えたため。

死亡数は増えたものの、高齢者の数は拡大した。80歳以上は4.5%増の590万人、60~79歳は0.5%増の1,820万人へと増加している。一方、20~59歳は0.4%減の4,370万人へと縮小。20歳未満は横ばいの1,530万人だった。

人口を州別でみると、16州のうち7州で減少した。首都ベルリンは家賃高騰を背景に周辺州に移住する人が多く、0.1%減の366万4,100人へと落ち込んだ。ポツダムなどを抱える隣接州のブランデンブルクは0.4%増えた。