自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が16日発表した上半期のグループ新車販売台数は前年同期比27.9%増の497万8,200台と大幅に拡大した。比較対象の昨年上期はコロナ禍で需要が激減しており、その反動が大きい。
すべての販売地域で2ケタ台の伸びを記録した。足元の西欧は163万3,500台で30.8%増加。その他の地域は中東欧が35.2%増の38万4,300台、北米が45.1%増の49万3,300台、南米が45.0%増の27万6,000台、中国が16.2%増の184万8,400台、中国以外のアジア太平洋が24.9%増の14万9,300台、中東・アフリカが62.1%増の19万3,400台だった。
ブランド別でみると、乗用車はVWブランド乗用車が22.9%増の270万3,200台、アウディが38.8%増の98万1,700台、シュコダが20.8%増の51万5,300台、セアトが45.1%増の28万700台、ポルシェが31.4%増の15万3,700台を記録。商用車もVWブランド商用車が25.4%増の20万5,100台、MANが63.3%増の7万7,200台、スカニアが61.7%増の4万9,200台と好調だった。
6月のグループ販売台数は85万6,300台で、前年同月を6.5%上回った。増加は5カ月連続。中国は21.4%減と大きく落ち込んだものの、その他の地域はすべて2ケタ増となった。増加幅は西欧が28.1%、東欧が19.5%、北米が32.1%、南米が21.4%、中国以外のアジア太平洋が10.2%、中東・アフリカが47.9%だった。
ブランド別ではセアトが65.0%、アウディが15.0%、ポルシェが0.8%、VWブランド商用車が18.7%、MANが41.8%、スカニアが64.8%の幅で増加。VWブランド乗用車は0.6%、シュコダは5.0%減少した。