自動車部品大手の独ボッシュは19日、優秀な取引先を表彰する「ボッシュ・グローバル・サプライヤー・アワード」の選出企業46社を発表した。今年から持続可能性をテーマとする部門を新設。半導体の独インフィニオン、ソフトウエアの米セールスフォース、オフィス家具の米スチールケースを選出した。シュテファン・アーゼンカーシュバウマー副社長(財務担当取締役)は、「わが社はサプライヤーと共同で社会的責任を引き受ける。そのために高度の持続可能性を目指す」と述べた。
ボッシュは二酸化炭素(CO2)の排出量を差し引きでゼロにする炭素中立を2020年春に世界の400拠点で実現した。今後はバリューチェーン全体のCO2排出量を30年までに15%削減する目標で、22年からは新規発注に際しサプライヤーのCO2排出量と格付けを考慮する意向だ。優れた製品を持っていても生産時のCO2排出量が多いサプライヤーは不利な取り扱いを受けることになる。
今年のボッシュ・グローバル・サプライヤー・アワードには日系企業が計5社、選出された。「原料・部品」部門でミネベアミツミ、「直接調達-モビリティ・ソリューション」部門で黒田精機製作所と村田製作所、「直接調達-産業技術」でタカコ、「直接調達-消費財」で日本電産が表彰されている。