小売店でのマスク着用義務がドイツ東部のザクセン州で16日から原則的に廃止された。新型コロナウイルスの新規感染者数が極めて少ない水準で推移していることを受けた措置。消費者はマスクを着けずに入店できるようになった。
同州の人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数(7日間の発生数)は15日時点で2.9人にとどまった。全国平均の同8.0%を大幅に下回っている。
州政府はこれを踏まえ、7日間の発生数が安定的に10人未満の地域を対象に、小売店での着用義務を廃止することを決めた。同州内で15日現在、最も多いドレスデンが7.2人であったことから、同義務はすべての地域で解除された。ただし、店内に客が多く社会的距離を保てない場合はこれまで同様、着用しなければならない。
ザクセン州は昨年4月、小売店と地域公共交通機関でのマスク着用義務を他州に先駆けて導入した。小売店での着用義務廃止でも先頭を切ったことになる。