被災地に国と州が緊急支援、総額4億ユーロ

ドイツ政府は21日の閣議で、大規模洪水の被災地に差し当たり2億ユーロの緊急支援を行うことを決定した。州も総額2億ユーロを拠出することから、支援額は計4億ユーロとなる。本格復旧のためには数十億ユーロ規模の支援を実施する意向だ。

同国西部では15日から16日にかけて集中豪雨があり、ノルトライン・ヴェストファーレン、ラインラント・ファルツ両州で「百年に1度」の洪水が発生。多数の死者が出たほか、家屋やライフラインが大きな打撃を受けた。

緊急支援は「被害を受けた市民の直接的な窮状」を速やかに除去するためのもの。支援額は過去の洪水被害を参考に決めており、必要があれば増額する意向だ。被災者が煩雑な事務手続きなしに支援を受けられるようにする。

政府はこのほか、◇両州が今後、策定する復興計画に資金を提供する◇道路や橋、鉄道など被害を受けた国のインフラを可能な限り早く復旧する◇欧州連合(EU)の支援を申請する――意向を示している。

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