独物流大手のドイツポストDHLはこのほど、貨物輸送ドローンの製造・運用を手がけるブルガリアのドロナミクス(Dronamics)と提携契約を結んだ。ドローンを活用する当日配達ネットワークの構築・運用で協業する。来年初めにもサービスを開始する計画だ。
両社はドロナミクスの大型ドローン「ブラックスワン」による集配拠点間の中間物流(ミドルマイル物流)と、DHLのファーストマイル(集荷から集配拠点までの物流)・ラストマイル(集配拠点から顧客への配達)物流を組み合わせることで、緊急配送や、時間的制約があったり、扱いに注意を要する貨物に対応していく。特定の産業・市場におけるサービスで独占的に提携することを視野に入れている。
ドロナミクスによると、今回の提携では4,000機以上のドローンを製造・運用する計画で、ドロナミクスの年間売上高を最大で18億6,000万ユーロ押し上げる効果がある。
「ブラックスワン」はドロナミクスの旗艦モデルで、最大荷重は350キロ、航続距離2,500キロメートル。他の航空機輸送に比べてコストを最大8割抑えることができるという。