粗鋼生産4カ月連続で増加、6月は+38%に

独鉄鋼業界団体シュタールが22日発表した6月の粗鋼生産高は前年同月比38.2%増の342万1,000トンと大きく拡大した。増加は4カ月連続。世界経済の回復で需要が伸びていることが大きい。比較対象の2020年6月はコロナ禍で需要が低迷しており、その反動で伸び率が押し上げられたという事情もある。

高炉鋼が48.0%増の227万1,000トン、電炉鋼が22.3%増の115万トンとともに大きく拡大した。銑鉄は45.3%増の210万5,000トン、熱間圧延鋼材は45.0%増の304万5,000トンだった。

1~6月の粗鋼生産高は2,062万トンで、前年同期を18.1%上回った。高炉鋼が20.6%増の1,410万7,000トン、電炉鋼が13.1%増の651万3,000トンとともに拡大。銑鉄は19.4%増の1,301万8,000トン、熱間圧延鋼材は20.4%増の1,829万6,000トンだった。

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