独フォルクスワーゲン(VW)傘下のトラック大手MANは高速道路の休憩所で4日開催したイベントで、巻き込み事故防止システム「オプティビュー」をオプション販売すると発表した。ミラーでは死角になってしまう周囲の空間をカメラとディスプレーで見えるようにし、自転車や歩行者の巻き込み事故を減らす考えだ。
トラックとバスによる巻き込み事故は交差点や駐車場で頻繁に起きている。欧州連合(EU)ではそうした事故を減らすため、2024年7月から新車への搭載が義務付けられる。
MANはオプティビューをオプション販売する。価格は2,450ユーロ。
競合ダイムラー・トラックは巻き込み事故防止システムを2016年から販売している。6月には運転手に警告するだけでなく、自動的にブレーキがかかるシステムの販売も開始した。需要は欧州の大半の国で旺盛で、ドイツとスイスで昨年、販売された大型トラック「アクトロス」の約85%が同システムを搭載していた。