連邦統計局が24日発表した2021年上半期の国全体の財政赤字は809億ユーロとなり、上期では1995年に次ぐ東西ドイツ統一後2番目の高水準に達した。コロナ禍対策で支出が大幅に膨らんだことが反映されている。財政赤字の対名目国内総生産(GDP)比率は4.7%に上った。
歳入は前年同期比3.1%増の7,983億ユーロに拡大したものの、歳出が6.9%増の8,792億ユーロとより大きく膨らんだ。コロナ禍で営業停止・制限を余儀なくされた企業や自営業者への資金支援や操短手当、ワクチン調達コストなどが響いた。
赤字額は連邦で最も大きく、全体の82%に当たる670億ユーロに上った。前年同期(269億ユーロ)の約2.5倍に拡大している。社会保険機関は102億ユーロ、州は31億ユーロ、市町村は6億ユーロだった。