軸受大手の独シェフラーは11日、チェーンドライブ・システム事業を独投資会社レンバッハ・エクイティ・オポチューニティーズⅡに売却することで合意したと発表した。車両業界向け事業の経営資源を電動車分野に絞り込む方針に基づく措置。取引金額は公表しないことで合意した。来年上半期の売却手続き完了を見込む。
チェーンドライブ・システムはエンジン搭載型の乗用車やオートバイの駆動系部品の一部。自動車業界では脱炭素化の動きが加速し、内燃機関関連部品のニーズ低下が見込まれることから、シェフラーは同事業を売却する。同事業は欧州、アジア、北米、南米に計9カ所の拠点を展開している。従業員数は約560人。