フォルクスワーゲン―7月販売19%減少―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した7月のグループ新車販売台数は72万200台となり、前年同月を18.7%下回った。減少は6カ月ぶり。半導体不足に伴う生産調整のほか、比較対象の昨年7月は水準が比較的高かったことが反映された格好だ。

販売台数を地域別でみると、最大市場の中国が27.5%減の23万8,100台と大きく後退。足元の西欧も20.6%減の25万5,000台と振るわなかった。中東欧は17.1%減、南米は19.7%減、中東・アフリカは7.2%減。増加したのは中国以外のアジア太平洋(23.6%増の2万8,300台)と北米(13.1%増の7万6,700台)だけだった。

主要ブランドでは商用車のMAN(8.7%増)を除いてすべて減少した。乗用車ではVWブランド乗用車が21.6%、アウディが8.9%、シュコダが30.9%、セアトが10.9%、ポルシェが6.9%減少。商用車ではスカニアが1.7%、VWブランド商用車が18.5%落ち込んだ。

1~7月のグループ販売台数は569万8,400台で、前年同期を19.2%上回った。すべての市場で増加。増加幅は西欧で20.3%、中東欧で24.7%、北米で39.8%、南米で32.7%、中国で8.7%、中国以外のアジア太平洋で24.7%、中東・アフリカで48.6%に達した。

ブランド別でもVWブランド乗用車が14.9%、アウディが29.9%、シュコダが10.3%、セアトが34.0%、ポルシェが24.2%、VWブランド商用車が17.0%、MANが52.7%、シュコダが51.5%増えた。

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