製造業の輸出見通しが大幅悪化

Ifo経済研究所が8月26日発表した同月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を6.5ポイント下回る16.6となり、6カ月来の低水準を記録した。同指数の悪化は2カ月連続。部品・部材不足や原料価格の高騰、サプライチェーンのひっ迫、中国市場の見通し悪化が反映されたもようだ。数値自体は増減判断の目安となるゼロを大きく上回っており、調査担当者はロイター通信に「独輸出業界は全体的にみて依然として極めて好調だ」と述べた。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数が輸出期待指数となる。

8月は電機業界で特に見通しが大きく悪化した。食品と家具もDIの減少幅が大きい。一方、自動車は大幅に改善し、製紙も前月を上回った。

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