キャンピングカー大手の独クナウス・タバートは8月30日、生産能力の大幅拡大計画を発表した。需要拡大がコロナ禍で加速していることに対応。2025年までに年産能力を現在の3万台強から5万台強へと引き上げる。規模の効果で収益力の強化も図る。
生産能力の拡大に2億2,000万ユーロ強を投じる。ハンガリー北部のナジョロシ工場では年産能力を現在の1万台弱から2万台強へと拡張。独南部のシュリュッセルフェルトにある高級ブランド「モレロ」の主力工場でも22年から新生産ラインを導入し、年産能力の倍増を目指す。
サプライチェーンの安定化を図るため、主要部品の供給元を拡大することも明らかにした。シャシーについては22年からサプライヤーをこれまで以上に多元化する。
生産能力の拡大により売上高を年20%以上のスピードで拡大し、25年までに21年6月期の12億ユーロから20億ユーロへと引き上げる。売上高営業利益率(調整済みEBITDAベース)については23年に約10%を実現。その後はさらなる上昇を目指す。