東レ―グリーン水素でシーメンス・エナジーと協業―

東レと独エネルギー設備大手シーメンス・エナジーは6日、再生可能エネルギー電力を用いて生産する「グリーン水素」の分野で「戦略的パートナーシップの構築」にかかわる基本合意書を締結したと発表した。東レ独自の炭化水素系電解質膜をシーメンス・エナジーのPEM型大型水電解スタック・装置「Elyzer」に搭載し、実証・事業化を推進するとともに、グリーン水素の利活用分野の拡大を検討する。

両社はまず、東京電力や日立造船などとのコンソーシアム「やまなし・ハイドロジェン・エネルギー・ソサエティ(H2-YES)」で協業する。H2-YESは経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業(再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造プロジェクト)で、国内最大級10メガワットクラスのPEM型大型水電解装置の技術開発、建設、実証を行う。

東レとシーメンス・エナジーはまた、大幅拡大が予想される市場の獲得に向けグローバル事業を共同展開する意向だ。両社の水素・燃料電池関連技術・事業、グローバルネットワークを活かして世界各地の顧客に最適なソリューションを提供していく。

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