AGCは14日、米ライフサイエンス子会社AGCバイオロジクスが西南ドイツのハイデルベルク工場でメッセンジャーRNA(mRNA)の製造受託サービス提供体制を構築すると発表した。旺盛な需要に対応することが狙いで、mRNAの原料であるプラスミドDNA(pDNA)の生産ラインも増設する。2023年中ごろの稼働開始を予定している。
mRNAベースの医薬品は新型コロナウイルスワクチンで一躍有名になった。ワクチン以外の分野でも需要の拡大が見込まれることから、同社は今回の決定を下した。
AGCバイオロジクスは医薬品の受託製造と製造方法の開発を受託・代行するCDMOと呼ばれる企業。ハイデルベルク工場では今後、pDNAの製造受託事業で培った技術やノウハウを活かし、mRNAの製造受託サービスも提供していく。