企業景況感3カ月連続悪化、原材料不足で

Ifo経済研究所が24日発表した9月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は98.8となり、前月を0.8ポイント下回った。同指数の悪化は3カ月連続。原材料の供給不足でメーカーが生産調整を余儀なくされていることが響いており、クレメンス・フュスト所長は「製造業はボトルネック景気後退を経験している」と述べた。

現状判断を示す指数が1.0ポイント減の100.4、今後6カ月の見通しを示す期待指数が0.5ポイント減の97.3へと落ち込んだ。期待指数の低下は3カ月連続。

景況感を部門別でみると、製造業では大きく落ち込んだ。現状判断が昨年5月以来の大幅減を記録。期待指数も悪化した。受注残は高水準を保っているものの、新規受注は減少している。

サービス業の景況感は横ばいを保った。現状判断はやや悪化したものの、先行き見通しが明るさを大幅に増したためだ。宿泊・飲食と旅行業界で見通しが好転した。物流業界は低迷する製造業に引きずられ見通しが悪化している。

流通業は現状判断がやや改善、今後の見通しがやや悪化で、景況感指数はほぼ横ばいとなった。発注した商品の納期が遅れるケースが増えている。

建設業の景況感は大幅に改善した。現状判断が昨年3月以来の高水準を記録。期待指数も大きく上昇した。

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