独高級車大手BMW傘下の英ロールス・ロイス・モーター・カーズは9月29日、2030年までにガソリン車の製造・販売を打ち切ると発表した。23年に初の電気自動車(EV)を発売するのを皮切りに新車のEVへの切り替えを進め、EV専業メーカーとなる。
エトヴェシュ最高経営責任者(CEO)が、同社初のEV「スペクター」を投入すると発表した際に明らかにした。スペクターは23年10-12月期に発売の予定で、近く公道での試験走行を開始する。
欧州では欧州連合(EU)がハイブリッド車を含むガソリン車、ディーゼル車の新車販売を35年に事実上禁止する方針を打ち出すなど、自動車の排ガス規制が強まっている。これに伴って自動車業界ではEVにシフトする動きが加速しており、高級車メーカーでは英ジャガー・ランドローバー(JLR)が「ジャガー」を25年からEVに切り替える。また、独ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツ、独フォルスワーゲン傘下のベントレーは30年をめどにEV専業とする計画だ。